業務用エアコンの基礎知識

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家庭用エアコン(ルームエアコン)と業務用エアコン(パッケージエアコン)の違い

一般的な家庭用エアコンで店舗のエアコンを代用できないかというご相談をよくいただきますが、実際に業務用エアコンと家庭用エアコンはどのように異なるのでしょうか。
  • 冷却能力

    業務用エアコンは家庭用エアコンに比べ出力が大きく、家に比べて広く開閉が激し店舗やオフィスでも素早く空調を整えることが出来ます。
  • 耐久力

    飲食店などの場合、通常の室内とは異なり厨房での調理の熱が店内に伝わるため冷却するのに大きなパワーを使います。業務用エアコンは、過酷な使用状況にも耐えられるよう耐久力が高められています。
  • 対応力

    業務用エアコンの場合、使用する場所の特性に合わせて天井カセット形、天吊型、床置き型など様々なタイプを各メーカーが販売しており、状況に合わせた効率の良い空調環境を作ることが出来ます。

業務用エアコンのタイプ

  • 天井埋込カセット形(4方向、2方向、1方向)

    室内機本体を天井に埋め込み、化粧パネルのみが表に出るタイプ。配管類が天井内に組み込まれるため、デザイン性に優れています。
  • 壁掛形

    本体が壁面に露出して設置されるタイプ。カセットエアコンを設置出来ないときによく選択されます。
  • 天吊型

    本体を天井に吊るし、露出して設置されるタイプ。省スペースで外観と調和しやすく、またパワーも
      比較的確保しやすいため人気があります。
  • 床置き形

    床面上に設置するタイプのエアコン。
    施工が必要ないため、短期間での設置が可能になります。

業種ごとの馬力の目安

  • オフィス

    オフィスの場合、同じ空間内に机や棚、コピー機など様々なものを設置するため横方向の風では全体に空調が行き届きづらいため、縦方向から送風するタイプのエアコンが一番適しています。
    29-43㎡ 37-55㎡ 47-70㎡ 66-97㎡ 82-122㎡ 94-139㎡
    1馬力 2馬力 3馬力 4馬力 5馬力 6馬力
  • 一般商店

    一般店舗の場合、ランニングコストの管理は非常に重要です。また、営業中でもきれいに保てるよう、自動清掃機能がついたものがおすすめです。
    22-32㎡ 27-41㎡ 35-52㎡ 49-72㎡ 61-90㎡ 70-103㎡
    1馬力 2馬力 3馬力 4馬力 5馬力 6馬力
  • 飲食店

    飲食店の場合、構造や間取り、座席の場所によって同じ店内でも環境が異なります。また、直接風が当たってしまうと不快なので、馬力だけでなくエアコンのタイプ、配置が重要です。
    14-22㎡ 17-27㎡ 22-35㎡ 30-49㎡ 38-61㎡ 43-70㎡
    1馬力 2馬力 3馬力 4馬力 5馬力 6馬力
  • 美容室・理容室

    美容室や理容室は、お客様が長時間滞在される業種です。空調の快適さはリピート率の向上にも直結する部分です。ドライヤーなどの発熱する機器があるため、通常よりも馬力の大きいタイプを選ぶことをおすすめします。
    17-22㎡ 22-27㎡ 29-35㎡ 39-49㎡ 48-61㎡ 55-70㎡
    1馬力 2馬力 3馬力 4馬力 5馬力 6馬力

エアコンの取り扱いについて

エアコンは取扱いによって、耐用年数や電気代が変わってきます。
ここでは、ちょっとした工夫でエアコンを上手に使える方法をご案内いたします。
  • 定期的なフィルター清掃

    業務用エアコンは家庭用エアコンと比べ動いている時間が長いため、汚れが溜まりがち。たまったほこりをそのままにしてしまうと、冷暖房効率も落ちますし、カビや雑菌の繁殖も招きます。掃除機のノズルで吸うと、ほこりが下に落ちにくく便利です。
  • 温度設定

    エアコンは温度設定が1度変わるごとに、消費電力が10%変わるといわれています。過剰な冷暖房をしないよう、こまめに温度設定を見直すと電気代の削減につながります。
  • 室外機周りを塞がない

    室外機の吹出口付近に障害物があると、吹出した空気を再び吸い込むことにより、冷暖房効果が弱まります。周辺に物を置いたりしないようにご注意下さい。